同性婚を認めても、社会の弊害はなにもない。ただ幸せな人が増えるだけ。

LGBTパートナー紹介所 鳥山みどりです。

2023年5月30日 名古屋地裁にて、同性婚を認めないことに対する裁判の判決がでました。

私も前回の裁判の傍聴をさせていただいたので、判決の日を心待ちしていました。

当日は、LGBTサポート協会の仲人さん仲間と早くから、裁判所で待機し、

1,2,3番の整理券をもらいましたが、当日は傍聴者が多かったため、

抽選となり、私たちは見事に抽選に外れて、外で判決を待ちました。

いま思えば、私たちが入るよりも、この裁判にずっと関わられてきた支援者の皆様、

当事者の皆様が一人でも多く入ることができたのであれば、そのほうが良かったと思いました。

判決の瞬間、裁判所の中で、手を握りあい、涙を流された様子を、後から伺い、そう思いました。

裁判所の前で、ドキドキしながら、旗だしを待ちました。

報道陣の多さからも、社会的関心の高さがうかがうことができました。

結果は・・・・

『同性婚を認めないことは憲法に違反する。』

という、これまで行われた札幌、大阪、東京のどこよりも、

踏み込んだ前向きなものでした。

同性カップルには、

「国の制度により公証され、その関係を保護する枠組みすら与えられていない。」

と指摘し、

国が現状を放置することに対して、

「個人の尊厳の要請に照らして合理性を欠く」とし、

『違憲』と判断しました。

『違憲判決』の旗出しで、裁判所の前は、一気に明るい笑顔・声援に包まれました。

弁護団からは、

「同性同士のカップルが、公的に夫婦になっても社会的に弊害がないことを

はっきり正面から審査してくれた」

「国会は現状を放置することは許されない点を強く自覚し、

(民法などの)改正に直ちに着手しなければならない」

というお話が聞くことができました。

歴史が変わる瞬間に立ち会っているということが、

肌で感じられて、その場にいて、思わず震えました。

原告の方は、世の中の多くの方のために、

身を呈して戦い、それを支援する方々の力が、

こうして、世の中を変えてくことを、感じました。

私も、性的マイノリティの方のご縁つなぎに関わらせていただき、

世の中に不平等な制度が立ちはだかっていることを、改めて知ることができました。

同性婚を認めても、社会の弊害はなにもない。

ただ幸せな人が増えるだけだ。

改めて、実感し、さらなる支援を続けていこうと思います。

すべての人に平等にご縁をつないでいきます。

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LGBTパートナー紹介所 鳥山みどり

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